池平徹兵展「無限の断片」
8月21日(木)ー8月26日(火)
平日 14:00-20:00(最終日18時まで)
土日 12:00-19:00
会場:FLORE Artist Gallery
@floreartistgallery
〒650-0003神戸市中央区山本通 1-7-9 ブーミン北野1F
主催・企画:FLORE・AplusC @aplusc.llc
対話型アート鑑賞会は 、8月23日(土)16時から開催いたします。

「無限の断片」池平徹兵より
水の中を泳ぐと、風景の「透明な部分」には何もないわけではなく、透明な水があることに気づきます。
同じように、陸上の透明な部分も、目に見えない無数の粒子で満ちているのだと感じます。
私たちの人生を形づくる時間もまた、記憶に残らないような無数の瞬間の蓄積でできています。
主役も背景も、モチーフも余白も、世界も宇宙も、そして私自身の身体も、さらに時間全体も、
すべてが「無限の断片」でできているのだと思います。
私は、朝起きて一番描きたいものをキャンバスに加えていく方法で制作を続けています。
すると、すべての部分が主役のまま、互いを引き立て合う世界が生まれます。
その世界は、キャンバスを広げればどこまでも続いていくし、
逆にどこを切り取っても成立する。
そして、たとえどこかが欠けても、また再生していくことができます。
私はいつも、絵の中で分かったことが、絵の外へ広がっていきます。
つながること。別れること。再生すること。
絵を描くことを通して、あらゆる時間や断片が、主役として響き合っているのを感じます。
本展では、この思考を出発点とした新シリーズ「無限の断片」を中心に、
ネオン管による新作「光のドローイング」や、粘土を用いた彫刻など、
新たな試みも合わせて展示いたします。